おっかあのブログ

そうか!作ればいいんだ!

お蚕さま♡(その10)

一週間近く、お蚕さんの報告が滞っておりましたが、
実は今、たいへんな状況になっています。


ほれっ!

4箱分のまゆができあがりそうです!
それに一個一個のまゆが大きいです。


これは、ここ一週間ほどの出来事です。


これを見てください!


小さい方は、今まで我が家にいた見慣れたサイズのお蚕です。

そして大きい方は…
相当大きいです!
人差し指ほどもあります。
パンパンのプリップリです!



ペットショップ勤務の上の娘が、
この大きさに感動して、たくさん連れて帰ってきたんです。

これだけ大きいので、すぐにでもまゆになる子たちばかりです。
みんな、どんどん糸を吐き始めるので、慌てて「まぶし」を作りました。


朝起きると、箱の中でうっすらまゆをつくり始めている子がいたり、
脱走して、我が家の壁でまゆを作ろうとしてたり、
目が離せませんでした。


本当ならば、両生類、爬虫類のごはんになるはずだったわけで、
なので、ここまで業者さんが、桑の葉ではなく、人口飼料で育ててきました。
人工飼料を与えれば間違いないし、
これを商売にしているんですから、
そのことを非難しようとは思いません。
この人工飼料も、桑の葉を潰してつくったものだそうです。


ただ、ちょっと蚕のエサのことで面白い記事(深刻な記事かな?)を見つけたので、
そのことについて、少しお話したいと思います。


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今、食品汚染の時代を人間たちは生きていますよね。
多くの人たちは、このことをわかっているのに、
カップ麺だとか、マ○クだのケ○タだの、身体によくないんだろうなあ〜
と思いながらも、手軽さ重視でガツガツ食べていますよね。
それに加えて、農薬、肥料、添加物……


このまま改めることなく、ずっと続いたらどうなってしまうんでしょう?


お蚕のある実験で、こんな結果が出たんだそうです。



蚕は桑の葉しか食べません。
昔は、ちゃんと自然界で循環するように商品の生産をしてきました。
絹の生産もそうやってきました。
でもやっぱり、人間は欲深い生き物ですから
もっとオートメーション化して、桑の畑地面積を多く取らず、
桑を摘む人件費をカットしようと思うようになりました。



そこで科学者に、蚕が桑の葉ではなく、
蚕の食欲をそそる化合物の研究をさせることになったんだそうです。


10年くらいかけて出来上がったのが、
アメリカ産の安い大豆の粉や、さつまいもやじゃがいものスライスしたものを
砂糖水に漬けて、それにある化学物質を振りかけたら、
半分位の蚕の餌付けに成功しました。


そこから、それをよく食べるオスメスをかけ合わせていくと、
4代目くらいでほぼ10割近い蚕が、
この代用食でまゆを作るようになりました。


ここまではよかったのですが、
この代用食で育った4代目からの蚕が
全然交尾をしない事実にぶつかりました。


桑の葉を食して育った蚕蛾と、代用食の蚕蛾を一緒にすると、
桑の葉で育った方はちゃんと交尾体勢に入るのに、
代用食の方は、まったく反応なしです。


結局、代用食育ちの4代目からは、子孫を増やすことができなかったそうです。


食物習慣を変えただけで、子孫が耐えてしまった、
ということです。




これは、何を意味してるのでしょうか?


相手は虫だから、
人間には関係ないのでしょうか?



話によると、食率の変化によって滅びた恐竜もいるということですから。



人間、その中でも特に日本人です。
長い間、日本の気候、風土、文化の中で培われた食生活が、
戦後、急激に変わってきてしまいました。
西欧人食になっただけならまだしも、
経済至上主義による大量生産のために、
農薬、添加物といった化学物質まで急激に多く取り入れることとなった日本人。



しかも、TPPの問題も絡んでくるとなると、
食文化を改め、自然に順応した生産からは
ますます程遠い状況になってくることが懸念されます。


そうすると、蚕の実験結果のようにもなりかねないのかな〜

と、心配にもなってきます。


しかし、さすがにここまでくると、
自然に立ち返ろうと動き始める人たちが増えてきているのも事実で、
徐々に何かが変わってきているな、とも感じます。
(そう感じませんか?)


わずかだけれどもそのお手伝いが、
この「おっかあのブログ」などで発信できたらいいなあ〜
と、日々思っている次第です。



本当は発信したいこと山ほどあるんですが、
しかし、このような真面目な話になると、
なかなか文章にすることができなくて、
もっと若い頃勉強しときゃあ良かったな~
と感じている今日このごろです。




変な締め方をしてしまいましたが、

お蚕に、いろんなことを学ばせてもらっているおっかあです。


なので、まだまだ続きます。


みなさん、どうか引かないで下さいね。